ブラック企業といわれがちな派遣

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昨今、社会問題になっているブラック企業とよばれる企業。最低賃金以下での労働、休憩なしの8時間以上の労働、残業代がでないなどはもちろん労働基準法によって禁止されています。その数あるブラック企業の中でも歴史が長いブラック企業は派遣会社なのです。 
まず派遣会社は人材の仲介業の間接雇用の代表です。一時的に人材が足りない企業⇔一時的に働きたい人のwinwinの関係の間を取り持つ会社がいわゆる派遣会社です。そして企業から出た報酬の一部をマージンとして貰うという形態をとっています。これだけならなにもブラックではありません。一体なにがブラックなのでしょうか。

 

派遣の歴史をさかのぼると

派遣の歴史は江戸時代にさかのぼります。江戸時代に人身売買としてスタートした歴史があります。ここでも今の形態と同じマージンをとっていました。しかし人身売買なので安い賃金しか労働者には入らなかったのです。また同時に親方徒弟制度といった制度も始まります。親方徒弟制度とは親方の下に何人かの弟子が付き、グループを組み仕事をこなすといった制度です。こちらの制度は親方が圧倒的に権力を持つため、もし親方が悪党だったら弟子は最悪の条件で働かされる事となります。そして親方も仕事が完成しなければ報酬も貰えませんので采配も親方次第となります。  こういった労働形態は一番地位が低い労働者が圧倒的に不利になります。このような条件を無くそうと始まったのが労働法、労働派遣法なのです。しかし今はルールが整い、法律を守らなかった罰則といった法律の元の労働が基本になりました。が親方徒弟制度に通ずる流れは変わりません。派遣会社が働きたい人を派遣し、そこでグループとなり仕事をこなす。やはり昔も現在も一番下の労働者が最も立場が弱いという負の側面は持ち合わしています。

                 

ブラック企業を避けて気持ちよく働くにはどうすればいいか。

もちろん派遣会社の全てがブラック企業ではありません。とても労働者にとって優しい派遣会社がほとんどです。見分け方は一回働いてみるがオススメです。やはりリクルートサイトでは嘘の条件が載っていたり、見分けるのが大変厳しいものとなっています。なので、一回働いてみて自分がどう判断するかが一番大事になってきます。しかし仕事は仕事なのでちゃんとこなさなければなりません。そこで労働基準法34条の休憩時間の自由利用など確認する、マージン率の情報提供してくれるか、報酬と労働時間が見合っているかどうかなど確かめる必要があります。